2009年07月02日

ガウディの建築・6

ガウディの初仕事はレイアール広場の街灯とされています。ガウディは甲冑のデザインが好きで終生参考にしたそうですが、この街灯は甲冑のデザインを直接的に取り入れたものです。拙作「武蔵」も武士の甲冑を新しい形にしたものですから嬉しい共通点です。バルセロナへは、長い間の憧れももちろんですが、「武蔵」のデザインがガウディの家具に似ていると色々な方々から言われたこともきっかけになりました。美しい曲線はそれぞれの民族のアイデンティティの結晶のように思いますが、ガウディの曲線はまさにカタルーニャの美の結晶です。

  ガウディ家具.jpg    back.jpg
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2009年06月27日

ガウディの建築・5

サグラダ・ファミリアの内部は圧巻です。最も美しい空間を選べと言われたら、これを思い出すことでしょう。完成したら天井の穴から柔らかな光が降り注ぎ、誰しもが経験したことのない空間体験をすることでしょう。サクラダ・ファミリアはゴシック建築と比較されることが多々ありますが、「ゴシックの完成形」というよりは、遥かに超越してしまったように感じます。柱が木の幹のように分かれて天井を支える造形は、言葉では言い表せない美しさでした。

聖堂内部.jpg  聖堂内部2.jpg

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2009年06月24日

ガウディの建築・4

サグラダ・ファミリアには植物の彫刻も多くみられます。下の写真はどちらも新しいもので外尾さんの手掛けられたものだそうです。光文社新書の「ガウディの伝言」にも書かれています。ガウディの指示では、ただ「植物の芽」とか「果物」と書かれているだけで、外尾さんは悩みながらカタルーニャの植物を研究され、このような素晴らしい仕事をされました。モザイクのガラスはベネチアのものを使っているそうです。鮮やかでカタルーニャの息吹が結晶したような生命力溢れる造形です。

  新芽.jpg フルーツ1.jpg
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2009年06月22日

ガウディの建築・3

サグラダ・ファミリアには動物や植物の彫刻も多くみられます。その中でも爬虫類や両生類がユニークです。この彫刻にはちゃんと機能もあって、雨水のための水切りやガーゴイル(雨樋の出口、屋根の雨水を集めて口から吐き出す彫刻)になっています。柱台座の亀の口にもきちんと穴が開いていて水が出るようになっています。この他にも蛇や蜥蜴、カタツムリなどがみられます。雨に縁のある動物をつかったのでしょうか。写真の亀は「ゆっくりでも造りつづける」というガウディのメッセージが込められているそうです。
  
    g5.jpg g6.jpg
  

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2009年06月19日

ガウディの建築・2

ガウディ直々に手掛けた「生誕の門」は徹底してリアリティーを追及した彫刻が魅力的です。現在は日本人彫刻家・外尾悦郎さんがその意志を引き継いで素晴らしい仕事をされています。下の写真・右側は、ヨセフ、マリア、キリストの彫刻ですが、両脇に逃避行で馬車を引かせた驢馬が覗いています。ガウディが納得する「疲れ果てた驢馬」を探すために周囲の者達は大変苦労をしたそうです。また写真・左側の兵士は近所で教練をしていた軍隊の騒音にガウディが怒り、やめるように使いをやったところ揉めてしまった。その時にガウディの目にとまった兵隊がいたので石膏で型をとり、それを元に彫刻されたものだそうです。愉快なエピソードに反してキリストを捜し出すために赤子を片っ端から殺す恐ろしい兵士の彫刻です。

  ヨセフ マリア キリスト.jpg  兵士.jpg

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2009年06月17日

ガウディの建築・1

昨年の今頃は、バルセロナ旅行に向けて準備をしていました。素晴らしいガウディの建築を思い出しながら、これから幾つか紹介したいと思います。まず、何といっても「サグラダ・ファミリア」、最初の印象は・・・意識が飛ぶ程の衝撃を受けました。理屈は全く関係ない違う次元の建築、建築という概念を大きく超えてしまって理解することが出来ないといった感じでした。そこには「神の建築家」の信仰が結晶し、人間の持つ全ての感情が凝縮され、静かにバルセロナの強い日差しに照らされていました。       朝日noサグラダファミリア.jpg   サグラダファミリア夜景.jpg

posted by 佐藤健治 at 16:32| Comment(0) | ガウディ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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