2014年04月12日

和モダンの魅力 − 「深み」について考える

「黒」といってもイメージする色は十人十色、塗装色から墨の濃淡、漆の漆黒、陶器の釉薬と、どれだけあるのでしょうか。逆の色「白」も同じ、建築の素材で言えば漆喰、障子、絹木綿などがイメージされると思います。

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日本人は色一つとっても様々な感じ方ができる感性の豊かな民族だと思います。更にはその物の表面的な色や質感の奥に別の色を感じたり、墨の濃淡だけでも後ろに奥行きや広がりを感じたり、例えば漆喰の白の奥に影や闇を感じたりと“深み”に対してとても敏感です。住まいに対しても同じで、和風や和モダンではその“深み”が求めらていると思います。ではどうすればそれを実現できるのか、繊細なことですので簡単には言えませんが、最も大切なことを一つだけあげるとすれば“心地よい暗さ”でしょうか。ただ「真白で大開口、陽光あふれる」では、しっとりと“深み”のある落ち着いた住まいにはなりませんからね。


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posted by 佐藤健治 at 14:51| 和モダンについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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