2019年04月15日
2019年04月03日
本を選ぶ
サスペンスは嫌いではありませんが、冒頭にに殺人や死体など、人の死から始まる小説は基本的に選ばないことにしています。
その始まり方自体が嫌いで、著者の割り切りか実力かは知りませんが「それしかないのか、それがないと書けないのか」と思ってしまいます。
図書館や本屋で、今まで読んだことのない著者の著作を探すときはタイトルや表紙でなんとなくインスピレーションを受けたものを手にとり少し読んで、何か感じるものがあると選びますが、最近はお薦めを列記しているサイトで検索したりしています。
サイトでお薦めの本はサスペンスが多く、やはり「身元不明の変死体があがった」といった始まり方が圧倒的に多いように思いますが、それ以外で載っていた本が冲方丁さん著の「天地明察」です。
有名な本のようで映画かもされていたようですので、皆さんお読みになったかも知れませんが、私は今まで存じ上げませんでした。
とても面白い!夢中になりました。登場人物の描写も素晴らしく、主役・渋川春海の人柄にも惹かれるものがありました。しかし、こんな凄い人がいたとは・・・。
大変な苦労と努力、挫折、苦悩、そして・・・800年続いた暦を改暦する大事業を成し遂げる、壮大なドラマに深い感動がありました。
ちょうど平成から令和に変わるこの時期に、年号や暦、日本の歴史に思いを馳せるよい出会いとなりました。