2018年08月01日

映画「ゲッペルスと私}

「ゲッペルスと私」を観ました。

覚悟はしていましたが、やはり暗く陰鬱な映画でした。

歴史の真実として貴重な証言を聴くことができる機会と思い遅ればせながら岩波ホールへ。

モノクロームの画面に広がる証言者の顔、ゲッペルスの秘書ポムゼル103歳の深く刻まれた皺の中に垣間見える微かですが、確実に動く心の機微、虚偽か、真実か、本心か、それを読み解くことがこの映画の重要な課題だと思いますが予想以上の難解さでした。

ナチス高官の裁判記録と同様、自分をまるで他人のように語るポムゼム。

ゲッベルス_flyer.jpg

親友だったユダヤの女性について終戦後に消息を調べ、絶滅滅収容所で1945年亡くなっていたと淡々と語るくだり・・・感情はないのか、もともとなかったのか、なくしたのか、背筋の寒くなる瞬間でした。

言いようのない違和感、知らなかった、だから罪はない、人間の本質か、裏の面か、一体これは何なのだろうか・・・人間のもう一つの姿、歴史の深くて暗いページを開いてしまったような、そんな映画でした。

posted by 佐藤健治 at 18:31| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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